最近だと一昔前と比べて、聴くに堪えないほどの音痴は人は少なくなりました。
それでも、やはり音程が狂っているという人は少なからずいます。
それはなぜでしょうか?
1つ目は、歌っている本人が歌いながら音がずれていることに気づいている場合【運動性音痴】と言われる音痴です。
この場合は、自分で歌っていて
など、わかっている場合です。
この場合は、本人がずれていることを自覚しているので、ボイストレーニング、ボイトレで歌い方や呼吸法を学んでいけば、容易に克服できます。
ただしネットなどに溢れかえっている情報などを元に、自分で直そうとした場合は要注意です。
逆に変な癖がついてしまって悪化する可能性もあります。
ネットに沢山あがっている情報は、かなり有益です。
しかし、それを正しい方法で実践できない方がほとんです。
自分では出来たつもりになっていても、その判断は誰がするのでしょうか?
そのために、ボーカル教室やボイストレーナーというものが存在します。
誰が聞いても上手い!すごい!言われるようなプロの歌手でも、たいていの歌手はボイストレーナーがついています。
それは自分で客観的な判断ができないからです。
難しいのが2つ目
自分が出している声がずれているかどうかわからない場合【感覚性音痴】と言われます。
最近の若い方だと、それほど多くはないとは思いますが、何人か会ったことがあります。
もし自分では意識していないけど音痴だと指摘されたことがある場合は、このタイプであるかもしれないことを考えてみてください。
この場合は、克服はなかなか難しいです。
「自分の声を聴いていない」もしくは「自分の出した声を聴き取れない」わけですから、練習していても、何が良くて何が悪いのかが判断つきません。
そのために例えばトレーナーが鍵盤などで弾く音階に合わせて、声を出すトレーニングが必要となります。
そこでずれていることを指摘してもらわなくてはなりません。
そして素直に、その指摘を受け入れることです。
もし個人で同じような練習をするのであれば、自分で鍵盤に合わせて声を出す。
そして、それを必ず録音して客観的に聴いてみることです。
自分がどれだけずれた音を出しているのかわかると思います。
録音して聴かないと、実際にどのくらいずれているかということはわかりません。
どれだけトレーニングをしても、このずれが認識できな場合もあります。
トレーナーが「ここがずれてる!」と指摘しても本人は「いや、ずれていない!」と言い張る方もいるくらいです。
その場合も、やはり録音して、正しい音程と聞き比べてみます。
どのくらいずれているかをしっかり自分に認識させます。
たいていの場合は録音を聴かせると、こんなにずれているんだ!と納得します。
中には、どんなに指摘しても頑なに「ずれていない」という人もいますが・・・(^^;
そして音痴の克服には耳を鍛えること!
日頃、音楽を聴く場合に漠然と聴き流すのではなく、メロディや特定の楽器の音だけを聴き取る練習です。
徹底的にメロディラインを耳に覚えさせていくのです。
そうすれば、自分で歌っていて音程がずれていると、なんか気持ち悪く聞こえるようになってきます。
これならば、個人でもできますね。
ある程度の年齢になってしまうと、絶対音感は無理ですが、じっくりと曲を聴くことによって、相対的な音感を養うことはできます。
耳が良くなってくれば、自分が発している声を認識できるようになり、音がずれていることに歌いながら気づくようになります。
そこまでくれば、あとは練習あるのみです。
まずは、どのくらいずれているのかをしっかり把握することが大事ですね。