上手いか下手かで言ったら、もちろん上手いほうが良いに決まっています。
しかし上手いからと言って、それが良い歌と言えるでしょうか?
それは否です。
良い歌というのは、聴いている人に届く歌です。
特に海外のバンドなどの場合は顕著ですが、コンサートツアーの初日
歌に関しては、はっきり言って、かなり下手な場合が多いです。
音程をはずしまくっているのが、会場で聴いていてもわかるくらいです。
それでもお客様は感動を得ることが出来るのです。
音を外していても声が出ていなくて、目の前で本気で歌っている。
これが、聴いている人に届くのです。
もし上手いだけの歌を聴きたければレコーディングされた作られた音源を聴けばよいのです。
だけど、実際に生で聴いたときとはときに比べ感動は、ほとんどないでしょう。
人前で歌うときに、大切なことの一つです。
上手く歌おうと思わない。
それはなぜか?
上手く歌おうすればするほど、
失敗したらどうしよう・・・
笑われたらどうしよう・・・
恥じをかいたら、どうしよう・・・
考えなくてもよいことが、どんどん勝手に出てきてしまいます。
そうすると普段だったら絶対失敗しないようなところで失敗してしまいます。
また上手く歌おうとすればするほど、普段の練習で出来ないことを無理してやろうとしてしまいます。
普段出来ないのだから、当然本番でも出来ません。
結果として練習の時よりも、酷い出来となってしまうのです。
上手く歌おう!
と考えるのではなく
今の自分を、そのまま聴いてもらおう
こう考えることです。
出来ないことは、本番だからと言っても出来ないのです。
だから、今出来ることだけを本気でやるんです。
そうすれば上手くても上手くなくても、聴いている人に必ず届きます。
上手く歌うこと、歌えるようになる、ということを考えるのは、練習のときでいいのです。