一般的に上手に歌を歌うためには「腹式呼吸」が良いと言われています。
よく言われてますが、実際にどういうものかわからないという方も多いです。 腹式呼吸とは、どういうものでしょうか?
簡単に実感できる方法の例として以下のような方法があります。
まず鼻からゆっくりと息吸います。
この時に、おへその下辺りに貯めていくようなイメージでおなかを膨らませます。
そして、口からゆっくりと全て出し切るように息を吐きます。
ゆっくりと息を吐いていくと、おなかが凹んでいきます
全てを吐ききると、今度は自然と空気が入ってきます。
この息を「吐ききる」ということが重要です。
これが簡単に出来る腹式呼吸の感じ方です。
腹式呼吸が上手くできていると、胸腔(胸の周辺)は、ほとんど動きません。
ちなみに胸腔が動いている呼吸を胸式呼吸といいます。
息を吸い込んだときに肺が横に広がるために胸郭が動くのです。
喉や肩と合わせて動くので筋肉が緊張している状態です。
腹式呼吸で歌えるようになると、次のようなメリットがあります。
などなど・・・メリットが非常に多いです。
是非、腹式呼吸はマスターしておくべき呼吸法です。
実際にプロの歌手の人でも歌の全てを腹式呼吸で歌っているわけではありません。
そのバランスが重要だと思います。
サビのこの部分を聴いている人に届けたい!と思っても、それが口先からのか細い喉声よりは、腹の底から響いてくるようなしっかりした声の方が説得力が違います。
大きい声を出せばいいというものではありません。
あえて表現力の1つとしてやらない人もいます。
しかし、プロ歌手として、ちゃんと活躍している人は、まず間違いなく出来ると思っていいでしょう。(アイドル等は除く)
「出来るのにやらない」か「できないからやらない」の差というのは、非常に大きいのです。
トレーナーによっては、腹式呼吸をまったく指導しないトレーナーもいます。
3年以上、他のボーカル教室に通ったけど、一度も腹式呼吸の指導はされなかったという生徒もいました。
それは、そのトレーナーが腹式呼吸は不要だと考えているか、トレーナー自身が出来ていないかどちらかだと思います。
出来ないから不要だとしているのは問題外として、理論的に必要なないという考えも理解は出来ます。
しかし現実問題として今の日本の芸能界・音楽業界でプロとして活躍している人達は圧倒的に「腹式呼吸」を薦めています。
それであれば、どちらが優れているとかいうことではなく「腹式呼吸は重要」だと考えるのが一般的ではないでしょうか